感想文と小論文の注意点
- onouejuku
- 2025年12月31日
- 読了時間: 4分
更新日:1月11日
長期休みの課題といえば読書感想文だ。高校入試でも自分の意見を書かせる形式(実質感想文)が出題される。感想文なのだから、内容は自由に書いて良いのだがほとんどの生徒は大幅な減点がされてしまう。中学生のレベルで実践的な注意点を述べる。また、大学入試では一部の大学で小論文が出題される場合がある。本格的に勉強する前の注意点を述べたい。詳細は「小論文を学ぶ(長尾)」※を確認してほしい。努力の方向性を間違えると受験においては大きく不利になる。もちろん努力が無駄なわけでは決してないのだが(塾長感想)。
※「小論文を学ぶ」は良書だが高3が使うには難しすぎるとも思う。序盤に小論文の概要について書かれているので、そこだけでも参考になる。2章以降の詳しい内容については大学に入学してから文系の学生は読むと近代~現代の問題点について概要を理解できる。あとは日本史選択だった学生も受験が終わった後には世界史をすることを推奨する。
【感想文】(中学生向け)
簡潔明瞭な1文を心がけること。具体的には1文を短く、句読点を用いて、主語と述語を意識してかくこと。まずはこれだけ気をつけてほしい。指導前の学生は、正しい1文が書けていないと感じるからだ。原稿用紙の使い方などの細かいミスは後から直せるが、文単位でおかしい癖はなかなか直らない。定期テストの国語では、学校の先生に毎回指導していただける。丁寧に書いて添削をもらい、復習して身につけてほしい。減点に疑問があれば答案を塾までもってきてほしい。
ほとんどの中学生は1文1文をダラダラと長く書いてしまっている。本来は2文3文に分けるべきところをつなげてしまっている。その結果、何がいいたいのか読み取り困難な文章となってしまう。無用な減点ポイントを自分で作りだすことにもつながる。例えば、「~したり」を使った場合、並列するように「~したり」を使わなければ減点1である。また、主語と述語が対応していなければ意味がとれないので大幅減点である。1文1文をしっかり書く意識とトレーニングを積んでほしい。まずはそこからである。逆にいえばそれだけでも満点近い点数をつけてもらえる。
【小論文】(高校生向け)
穴場科目では決してない。ほとんどの高校生は、訓練なしでまともに点数がつく小論文はかけないと謙虚になってほしい。小論文をつかって裏技的に入試を突破しようとする人がいる。それは無謀であると強調したい。(小論文の勉強を初めてよいのか検討してほしいのが、当記事の意図である)点数化されない医学部や看護学部の小論文の場合は、職業に不適格な人物をはじく意図だろうからナーバスに考えなくてもよい。
名大法学部・慶應文系の冠模試を受ければどの程度の点数がつくのか分かるので、受験で使おうか検討している学生は力試しに受けてみてほしい。慶應に入学して分かったことだが、同級生たちは予備校で小論文対策を入念に行って合格した人たちばかりであった。自分が書けるつもりになっている人は危険なので、客観的な実力測定を行ってほしい。
合格答案レベルの小論文には以下がある程度必要である。課題文を正確に読み取り(現代文の能力)、課題文についての最低限の知識(社会科の能力)があり、感想文ではなく議論を行ったうえで、文章が要求字数程度でまとまっている。つまり、国語や社会の能力を小論文で総合的に測定しているのだ。字数を埋めただけ、課題文の繰り返しではほとんど点数がつかないのは当然であろう。
最低限の読書量があり、社会(公共)と現代文に実力があり、日ごろから社会問題に関心がある人にとっては、小論文は向いているといえるかもしれない。しかし、書く内容については小手先の対策をしたからといって、すぐに書けるようになるわけではないと思う。数年分の過去問に目を通し、書くべき内容が頭に浮かぶようならば選択しても良いと思う。(例:グローバリズムについて賛成・反対の立場を明らかにして論ぜよ、表現の自由について具体例をあげて課題文にある規制の妥当性について考えを述べよ)

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